『"世界一ハングリーなボクサー"デラ・ホーヤ』 世紀の一戦いよいよゴング!
(2008年12月 2日 19:27)
02年12月WBC総会のゲストとして初来日。一説には現在200億円もの財産を持つと言われている。それでもなおリングに上がり続けるデラ・ホーヤこそ、ボクシングに対して"世界一ハングリー"といえるだろう。
『世紀の一戦』
全世界が注目する今年最大のビッグマッチが目前に迫っている。オスカー・デラ・ホーヤ対マニー・パッキャオの一戦が12月7日(現地時間6日)ラスベガスでゴングを迎える。
ボクシング界初の6階級制覇を成し遂げたデラ・ホーヤとアジア人初の4階級を制覇したフィリピンの国民的英雄パッキャオという世紀のスーパースター対決。
この一戦が、ドリームマッチであることは間違いないのだが、別の理由でも注目を集めている。
デラ・ホーヤは元ミドル級(72.57㎏)に対し、パッキャオはライト級(61.23㎏)と、本来の体格に大きな差があり、試合はその中間であるウェルター級(66.68kg)で行われる。
これには、一部マスコミやコアなボクシングファンからは、馬鹿げているとの批判も相次いでいる。なぜなら、体重制というボクシングの根本を覆す試合でもあるからだ。
これは、ボクシング界のタブーを犯す一戦ともいえる。
タブーであるという源には結果が目に見えているということが挙げられる。それほど、ボクシングにおいて体重の持つ意味は大きい。特に軽中量級ではより顕著だ。
常識的に考えれば、体重が一緒となっても、そもそも骨格の違いからデラ・ホーヤの有利は揺るぎない。ラスベガスでのオッズもデラ・ホーヤ寄りであり、パッキャオには、ほとんど勝ち目がないというのが大方の見解だ。しかし、現在29歳のパッキャオは脂が乗り切っていて、非常にクレバーな選手でもある。何も出来ずに終わるというのも想像し難い。しかもコーチにはあの名トレーナー、フレディ・ローチがついている。
一方のデラ・ホーヤには勝って当たり前という重圧がついてまわる。ノンタイトル戦であり、減量に失敗しても失格ということはないが、失敗が許されないのは、この一戦の持つ意味を考えれば世界戦に勝るとも劣らない。ちなみに、1ポンドオーバーする毎に約7500万円の罰金がデラ・ホーヤには課せられるという。(2ポンドで約1kg。1㎏オーバーしたら約1億5千万円払うことになる)
デラ・ホーヤにとってこのくらいの金額はなんともないかもしれないが、プライドが許さないだろう。きっちり絞ってくるはずだ。
果たして、歴史的な名勝負となるのか。それとも、とんでもない凡戦に終わり世紀のミスマッチとなってしまうのか。
WRITER
- 小川直樹(アスリートバンク記者)
- 1972年生まれ。スポーツライター。プロ野球を中心に幅広くスポーツ界の取材を行う。米国4大スポーツにも精通。NFL専門誌「タッチダウンPRO」に寄稿。06年ブログ「仁志敏久取材日記」以来のネット界進出。
MONTHLY SHOOTING
『実力の坂田』 Home Sweet Home
[08/12/24]
『高陽経由バンクーバー行』 真央のハッピーフライト
[08/12/10]
『メッセンジャー』感謝。そして
[08/11.26]
TOPICS
特集
“新連載”REMEMBER THE ATHLETE 第1回『井手川直樹(マウンテンバイク・ダウンヒル)』 黒井克行[09/01/14] 『やっとつかんだ夢の舞台―拓殖大学、4年ぶりの箱根路(後編)』 矢沢彰吾[09/01/14] 『「悪の帝国」ヤンキースが'09年に本領発揮か?』 杉浦大介[09/01/14]
『女子スキージャンプ 山田いずみ』 松原孝臣[09/01/14] 短期集中連載『遥かなるクーパースタウン(下)』 松下茂典[09/01/14] 『三流騎手が一流調教師になった日』 鈴木 亨[09/01/14]
『スポーツ余話 オシムの言葉力』 田 誠[09/01/14] 『日本人初! NFL選手誕生なるか?(前編)』 岡本英司[09/01/14] 『アメリカ軍大学 ペンか剣か、それともスポーツか』 小川直樹[09/01/14]
『FROM 12・31 TO12・31~青木真也と川尻達也が見せた誇り~』 尾崎将司[09/01/14]
連載コラム
アスリート列伝 凄い奴がいた 第7回『青い稲妻・松本匡史』 石山建一[09/01/14] 六さんの一刀両断! 第7回『上原 甦るかフォーク』 六車 護[09/01/14] 松井ニューヨーク物語 第7回『09年松井のバット、そしてHRへのこだわり』 松下茂典[09/01/14]
勝手にサッカー委員会 第6回『“常勝軍団”鹿島に見る伝統を継承する力』 熊崎 敬[09/01/14] クラシック音楽のアスリートたち 第4回『フィギュア・スケートとクラシック音楽』 富樫鉄火[09/01/14] 指導者の系譜 第3回「フレディ・ローチ 現代最高のトレーナー」 杉浦大介[09/01/14]





![WEB AthleteBank[アスリートバンク]](/images/foot_logo.jpg)