『日本人初!NFL選手誕生なるか?』(前編)
(2009年1月14日 10:12)
アメリカンフットボールが日本上陸してから今年で75周年。100年を一つの区切りと考えると、いよいよ第4クォーターに突入する。"The Final Quarter Project"概要を会見にて発表する社
団法人日本アメリカンフットボール協会理事長の谷口輝雄氏。
【日本人に足りないもの】
アメリカ四大スポーツと言われている、NFL、MLB、NBA、NHL。唯一未だ日本人プレーヤーが誕生していないのがNFL。
なぜか?他のスポーツに比べ、接触プレーが多く単純に体格、パワー、技術で劣るからか。
骨格からして日本人にはそもそも不利なスポーツなのだろうか。
実は答えははっきりしている。他の競技に比べて格段に必要とされ、日本人にとってもっとも本場のライバルに劣るもの。それは『英語力』なのだ。それもネイティブ並みの『英語力』。
私が冒頭にある夢想の主人公に中田氏をイメージしていたのは、彼が比較的流暢な英語で会見に応じている場面を目にしたことがあったからだ。
NFLプレーヤーのキック力というのはこれまた半端ではなく、そもそも中田や日本人の脚力では荒唐無稽な話しと思われる方もいるだろうが、このままでは日本人のNFL入り自体が荒唐無稽の話となりつつ今、夢想くらいは自由ということでお許しいただきたい。
『日本人の特徴を生かす』
体力、身体能力からしてネイティブのアメリカ人には敵わないとは思いたくない。
他競技では世界一の金メダルとはいかないまでも、オリンピックでも同じ土俵で勝負している日本人はいくらでもいるのだから。
NFLには、身長170cmの選手も居れば2 mを越える者もいる。体重も70kg台から140kg以上もある選手が同じチームでプレーするのがアメリカンフットボール。これほどチーム内で体格差があるスポーツも珍しい。
学生時代、同じクラスには、球技が苦手で体も小さいけどとにかく駆け足が速い子。ボールを蹴るのが得意な子。太っているからサッカーなどは苦手だけど、相撲なら誰にも負けない子。足で蹴るスポーツは苦手だけど、野球のように投げるのは得意な子と、様々な特徴、体格の子供達がいた。
アメリカンフットボールのベースにあるのは個性の重視であり、人の長所を見て、その長所に合わせた役割、すなわちポジションが与えられる。
学校のクラスメート全員に適材適所が与えられるのがアメリカンフットボールというスポーツである。
試合週の大半を占めるミューティングと、電話帳程の厚さのプレーブックの理解。興奮状態の中、試合中に繰り出される指示を完璧に理解した上でプレーする。
野球のようにマウンド上で通訳を交えて指示を伝達、確認なんてことはしていられないのだ。
アメリカ四大スポーツで唯一日本人が誕生していないNFL。その前に立ちはだかる、『英語力』という壁。
本場で渡り合える技術とともに完璧な『英語力』も伴わなければならない。
『国内メジャー化プロジェクト』
日本人のNFL入りを悲願とする、日本のアメリカンフットボール界も、NFLジャパンを始め、『英語力』強化をプロジェクトの中枢に取り組んでいる。
2009年1月3日。アメリカンフットボール日本一を決めるライスボウルが開催される東京ドーム。試合前には(社)日本アメリカンフットボール協会による記者会見が行われ、
1934年、日本にアメリカンフットボールが上陸して今年で75周年。アメリカンフットボールがより国内でメジャー化するために、アメリカンフットボール関係者が一丸となって進めていく『アメリカンフットボールのためのプロジェクト「ザ・ファイナルクォーター・プロジェクト」』の概要が発表された。
国内メジャー化に必要不可欠な日本人NFLプレーヤー。
果たして今後の展望は。NFLに今一番近い男は?
(次号へ続く)
WRITER
- 小川直樹
- 1972年生まれ。スポーツライター。プロ野球を中心に幅広くスポーツ界の取材を行う。米国4大スポーツにも精通。NFL専門誌「タッチダウンPRO」に寄稿。06年ブログ「仁志敏久取材日記」以来のネット界進出。
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