『早大、連覇に赤信号 ラグビー大学選手権は実力伯仲の混戦に』
(2008年12月10日 17:53)
伝統の早明対決でまさかの敗退。迷走する"赤黒ジャージ"は立て直れるか。
群雄割拠
ラグビー大学対抗戦の伝統の一戦、12月7日の早明戦。わずか2点差ながら明治大学の勝利に終わり、今年の早稲田大学ラグビー部の弱さが改めて鮮明になってしまった。
12月20日から始まる大学選手権大会は昨年の覇者、早稲田が一歩リードとの見方が多かったが、対抗戦4位で大学選手権への出場を逃した明治大に敗れたことで、選手権出場チームはどこも、「早稲田には勝てる」との感触を持って大会に臨むことになる。勝利が読めない、ある意味では見ごたえのある混戦が予想される。
本命なき大学選手権
今年の大学選手権は関東・関西リーグや対抗戦での優勝校がシードになっているほかは、1回戦から組み合わせを抽選とした。
その結果、一昨年までの決勝戦カードの早稲田、関東学院が初戦で対決する。その両校が弱くなるなか、他のチームがじりじりと力をつけ実力伯仲時代が出現した。とはいえ、あえて現時点での本命を探せば、関東リーグ戦で全勝優勝の東海大学だ。日本代表に大学生で唯一選抜され、11月の米国代表との対抗戦でも活躍したフランカーのマイケル・リーチ選手が軸だ。法政大学、関東学院大学を粉砕してきた力量は並ではない。
リーチ選手はブレイクダウン(密集)でのボール争奪戦に優れる。ボールを相手チームから奪い返すターンオーバーをしばしばややってのけて、東海大学の得点源となっている。同校はディフェンスに穴がないのも強みだ。ただ、単調な攻めパターンで決定力が乏しいのが「弱み」。接戦に持ち込まれると焦りがでやすいタイプのチームとも言える。
早稲田に失速感が強まるなかで、2番手を探すとするなら対抗戦グループAで優勝した帝京大学が強い。伝統的に強力なフォワードで上位を脅かしながら、昨年まではシーズン後半に息切れしてきた。
だが、1年生ながらスクラムハーフに抜擢された滑川剛人選手が早い球出しでリズムを作るようになってチーム力が充実した。同選手は早稲田に入学できずに帝京に進んだ経緯もある。その滑川選手の活躍でフォワードの強みが、バックスのボール回しにまで生きるようになっている。
事実上の対抗戦優勝決定戦だった早稲田戦では、終始リードする強さを見せつけた。だが、対抗戦4位の慶応大学には引き分けているように、力は安定していない。
その慶応は、12月20日の選手権初戦で帝京と再戦するカードを引き当てた。早稲田ー関東学院とともに波乱含みの初戦組み合わせが実現する。
WRITER
- マイク・ザッカーマン
- フリーライター。
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