『外国人司令塔が変えるトップリーグ』
(2008年10月27日 15:18)
トニーブラウン。元オールブラックスのスタンドオフ。これまでタイトルに縁の薄かった名門・三洋電機を勝利に導く優勝請負人。
三洋電機は全勝の勢い、クボタが上位食い込み
今季(2008-09年)のトップリーグでは、外国人プレーヤーがチームの司令塔、スタンドオフを務めるチームの強さが際立っている。トニー・ブラウン(33)がスタンドオフの三洋電機は全勝の勢いにあり、今季に新たに外国人スタンドオフを招聘した東芝、クボタも強い。東芝は目下6戦全勝を続け、クボタも昨年までの低迷から脱して上位に食い込みそうな気配だ。まさに外国人スタンドオフがトップリーグの勢力図を塗り替えかねない様相にある。
今季の三洋電機ワイルドナイツは圧倒的な強さで全勝街道をひた走っている。初戦のサントリー戦こそ19対9と点差は10点だったが、その後は、ヤマハ発動機に52対8、コカコーラウエストには75対17、九州電力で65対8、サニックスに61対7で圧勝してきている。トップリーグは参加14チームの総当り戦を実施するが、三洋電機が昨季と同様に全勝を飾る可能性が濃厚だ。絶好調のチームを引っ張るのがスタンドオフを務めるトニー・ブラウンであることは衆目の一致するところだ。
寡黙で勤勉。日本人ごのみの仕事人であるブラウンが日本で働くのは4年目。シーズンの途中から加入した2005-06年は、それまでの連敗続きのチームを連勝街道に導き、上位に食い込む活躍をみせた。2年目の06-07年はブラウンが負傷で戦列を離れたとたん、チームは連勝がストップし失速した。3年目の昨季は大きな怪我がなく、チームは全勝。総当たり戦の戦績を首位に押し上げた。
トップリーグの順位は、昨季から総当たり戦の後に上位4チームでトーナメントで競うマイクロソフト・カップで決めることになり、惜しくも決勝でサントリーに敗れた。しかし、その後の日本選手権では、三洋電機に優勝をもたらした。まさしく「優勝請負人」と言える活躍ぶりだ。
トニー・ブラウンはニュージーランド生まれ。同国とオーストラリア、南アフリカのプロ・ラグビーリーグであるスーパー12(現在は14チームとなりスーパー14)のハイランダースで96年から2004年までスタンドオフとして活躍。99年から2001年まではニュージーランドの国代表チームであるオールブラックスにも選ばれている。
この間、99年のワールドカップにも出場したが、彼のキャリアを上回るスター、アンドリュー・マーティンスの控えに回ることが多かった。
WRITER
- マイク・ザッカーマン
- フリーライター。
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