『ブラインドサッカーを御存知ですか?(後編)』
(2008年10月27日 15:05)
ブラインドサッカーで人生を変えられた
日本視覚障害者サッカー協会事務局長の松崎英吾氏。ブラインドサッカーに魅せられ、勤めていた会社を辞め現職へ。
日本視覚障害者サッカー協会事務局長、松崎英吾さん。
松崎さんはブラインドサッカーに魅せられ、人生を変えられた一人です。松崎さんがブラインドサッカーと出会ったのはほんの偶然でしたが、ひょっとしてこれが運命だったのかもしれません。
学生時代からジャーナリスト志望だった松崎さんは、将来の夢に向かって某ジャーナリストの下でアシスタントをしていました。
"師匠"のサポートで現場へもよく足を運んでいた松崎さんは、ブラインドサッカーの取材を命じられたのです。
ハーフタイム。監督(15の女性)から後半に向けての指示が飛ぶ。フィールド内外が一体となって楽しむのがブラインドサッカーの本質だ。
「興味なんて全くなかったですね。『行って来い!』と言われて行ったまでで、義務感だけでした。だいたい、当時の僕は障害者と接してボランティアをするなんてタイプではありませんでしたし、むしろ避ける方でした。サッカー自体にもあまり興味がなかったし、正直、嫌々現場へ行ったのを覚えています」
2002年、松崎さんが向かったのは、日本に誕生して間もないブラインドサッカー日本代表の合宿でした。まだ競技人口も少なく、プレイヤー即日本代表という時代です。
「今振り返って思うとすごく下手でしたよ。でも、それが下手かどうかもわかりません。ただ『こういうサッカーがあるのか?』『目隠ししてサッカーって出来るんだあ』って、驚きでした。そして、『これは一体どこまでいくんだろう?』って、その可能性に興味を持ちました」
試合会場。フィールドに熱い視線を送る観客。そしてサイドボードには、ブラインドサッカーをサポートする企業のフラッグも目立つようになってきた。
ジャーナリスト志望というだけあって好奇心旺盛の松崎さんは、食わず嫌いできたブラインドサッカーに正面から向き合うようになっていきました。地元である千葉県松戸を拠点にしてブラインドサッカーの行える環境を提供していきました。そしてさらにブラインドサッカーに魅了され、ついには勤めていた会社を辞めブラインドサッカーの道へ身をおくようになりました。そこまでした松崎さんの言うブラインドサッカーの魅力って何だったのか?
ブラインドサッカーの魅力とは
「まずは障害者が変わっていく姿を間近で目撃したことの興奮ですね。また、そこでただジッと見ているだけでなく自分にも役割があり、参加していくうちにやりがいを感じていきました。関わっていくと無尽蔵に湧き出る井戸水の如く掘っても掘っても水が溢れる。もう完全に嵌まってしまい、脱け出せなくなってしまいました」
私も松崎さん同様、ブラインドサッカーの魅力に取り憑かれた一人ですが、確かに、老若男女を問わず、誰をも引き込んでしまう力があるように思います。結局、松崎さんはジャーナリスト志望の夢はどこかへ吹っ飛び、ブラインドサッカーの普及に楽しみながら人生を賭けるまでになっていったんです。
松崎さんによれば、企業にサポートを呼びかけにプレゼンテーションへ行くと向こうも面白がって逆に提案してくれることもあるといいます。誰にでも興味を抱かせてしまうことを裏付ける現象です。
WRITER
- 山下将史
- 日本大学法学部在学。
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