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『だってふんどしの国の人だもん~漫画で相撲文化を伝えたい~』 元・大相撲力士 現・相撲漫画家 琴剣淳弥氏(後編)

アスリートバンク サイト管理者 (2008年11月26日 00:36)

『だってふんどしの国の人だもん~漫画で相撲文化を伝えたい~』 後編タイトル

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『だってふんどしの国の人だもん~漫画で相撲文化を伝えたい~』 白鳳
横綱白鵬。絶対にちゃかしたりせず、信念を持って相撲を描くのが琴剣のスタイル。

(プロフィール) 琴剣(ことつるぎ)...本名・宮田登。
1960年7月6日、福岡県田川郡生まれ。1976年15歳で佐渡ヶ嶽部屋に入門。1986年9月場所限りで引退。相撲漫画家として新聞、雑誌に連載。社団法人日本漫画家協会会員。著書に『相撲おもしろちゃんこ鍋』(博栄出版)、『琴剣のごっつぁんです』(NTT出版)、『おすもうさん』(小峰書店)、『琴剣のちゃんこ道場』(ベースボールマガジン社)、『マンガちゃんこ入門』(講談社)がある。

小さい頃からの夢は漫画家になること。東京に行けば、手塚先生に近づける。その為に福岡から上京し相撲界に入門。思いがけず魅せられた相撲の世界。しかし、夢を諦め、ちゃんこ屋の道へ。そのおり、高田馬場で赤塚先生との邂逅。若貴ブームの到来。忘れかけていた琴剣の夢を運命と時代が強列に後押しした。

夢実現。元力士の漫画家誕生

空前絶後の相撲ブームが訪れた。場所中は連日満員御礼。グッズ売り場も大盛況。

巡業にも沢山のファンが詰め掛けた。そして、琴剣にも漫画の連載依頼が殺到した。

「若貴様様って言ったらそうだね。うまくブームに乗れた。」

一時は漫画家になる夢を諦め、力士としても大成せず、ちゃんこ屋になる修行をしていた時に訪れた転機。

「誰も俺のことなんか振り向いてくれないと思ってた。すべて独学ですよ。誰のアシスタントにも付いたことないし。今思えばよくここまで来れたと思う」漫画家となる夢が叶った。

実は、入門時に琴剣が最初に親方からもらった四股名は『琴九州』だった。

「こんな俺にも期待してくれてたんですよ。九州を背負って立つ力士になって欲しいって。最初はちょっと重過ぎるかなぁって思ったけど」

2年目に『琴剣』に変わった。いや変えられてしまった。と思った。「やっぱり俺には大き過ぎたかな」

「『剣』かぁ...。どういう意味だろう。剣のように鋭くなれってことか...。それとも剣のように素早くって意味か。でも俺そういうタイプじゃないしな...」

剣になった理由はわからなかった。特に意味もなく適当に変えられたぐらいにしか思っていなかった。

そんな親方は引退後も琴剣を気にかけてくれた。

「私だけでなくて、一生懸命やってた連中が世の中に出た時、みんなに声を掛けてくれてた。幕内なんて100人に1人か2人なれるかどうかだから。年に一度は『元気でやってるか』って手紙をみんなに書いてくれました。それが師匠っていうもんだと思う。用がなくなったらもう関係ないじゃなくて。だからうちのOBは毎年1月2日にみんな部屋に集まるんですよ。『花見会』って言ってね。ほら、うちは『琴桜』だから! 正月に桜の下に集まってね(笑)」

 『若貴ブーム』に乗って、相撲漫画家として歩み出した琴剣。しかし、若貴ブームが終焉に近づくにつれ、最盛期には10本近く抱えていた連載も徐々に減っていった。
相撲ブームが下降線を辿る頃、行く先を案じた琴剣は、ちゃんこ修行の経験を生かし、千葉県船橋市にちゃんこ屋をOPENさせた。

『だってふんどしの国の人だもん~漫画で相撲文化を伝えたい~』 相撲の伝統と文化、そしてお相撲さんの青春を漫画で伝えていく。
相撲の伝統と文化、そしてお相撲さんの青春を漫画で伝えていく。

「最初のお客さんは、親方とおかみさん。OPENの前日『じゃあ明日6時に行くから』って。当日到着するなり親方が『剣よ、この辺りの飲食店の組合長さんっているだろ?』はい。あそこの焼鳥屋さんです。って言うと『よっしゃ』と言って挨拶に行ってくれました。『この度、琴剣が店を出させてもらいました。宜しくお願いします』って。他にも何軒も頭を下げて回ってくれた。おかみさんは『ああいう人だから(笑)』って。後で組合の方に聞いたらご祝儀も置いて来てくれてたみたいで。ほんといい師匠に巡り会えたと思います」

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