『目指すは世界一 人生をかけています』 一輪車競技・寺田伽藍(てらたからん)
(2009年1月14日 10:26)
華麗に舞い、大胆にジャンプに回転と、寺田が操る一輪車は別次元の世界へ誘ってくれる。
<頭角>
そんな練習量と情熱が実を結ばないわけがない。そもそも一輪車競技は20歳前後の選手が第一線で活躍する若年層の競技だが、寺田はその中でもすでに中学から頭角を現していた。
中学2年の時、スイスで行われた世界大会のジュニア部門で個人2位に輝いた。また、一番上のクラスを「エキスパート」というが、中学3年でそのエキスパートに昇格している。
「やっていて楽しいのはもちろんですが、大会を通じていろんな人と交流ができることは魅力です。試合ではライバル同士でも、大会が終るとお互いの演技を批評し合ったり、新しい技について情報交換するんです。おかげで、全国に友達がいます」
<生きる道>
だが、寺田はそんな単なる"友好の輪"づくりが目的ではない。あくまでもその先には競技で勝ち、世界一の座につくことを見据えていた。
中学を卒業後、寺田はさらなる技術の向上を目論見、親許を離れる決心をした。青森に、今の自分に足りないものを教えてくれる指導者を求め、当地の高校に進学を決めたのである。
「演技のこれまでの得点基準は技に重点が置かれてきましたが、表現力が見直され、五分五分の配分で採点基準が変わりました。青森の先生は表現力に力を入れているんです」
世界一に向けて気持ちに一切ブレはない。しかし、一人っ子の寺田が高校から親許を離れて寂しくはないのだろうか。
「全然大丈夫ですね。青森には一輪車のために来たわけですから。
それに私は嫌なことがあってもいつも前向きで、『やるしかない』って、くよくよ考えない質なんです。
何といっても、一輪車は自分の生きる道ですから」
今どき、ナント、肝の据わった女の子だ。
(次号へ続く)
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