『目指すは世界一 人生をかけています』 一輪車競技・寺田伽藍(てらたからん)
(2009年1月14日 10:26)

(プロフィール)
1993年3月24日秋田生まれの、神奈川育ち。小学2年から一輪車の魅力に取り憑かれ、中学2年で国際大会のジュニア部門で2位。
エキスパート部門に昇格してから、昨年は個人で世界4位にランクされた。現在、青森山田高校1年生。
まだあどけない15歳の少女だが、いったん一輪車にまたがり演技を始めると、観客の目を釘付けにしてしまう。
<一輪車競技>
一輪車を使ったスポーツ競技を御存知か?
小さい時に誰もが馴れ親しんだ遊びではない。スピード感溢れる「タイムトライアル」、迫力の「ダウンヒル」、そしてフィギュアスケートを彷彿とさせる華麗な「演技」等々、一本のタイヤと人間が織り成す可能性は実に奥深い。一輪車競技は世界大会もあり、今後、ブームを予感させるスポーツである。
寺田伽藍はこの春高校2年の、まだ15歳だが、一輪車競技の「演技」では日本の第一人者である。「演技」はフィギュアよろしく音楽に合わせて一輪車を巧みに操り、曲芸さながらの技を織り交ぜ、体全体を使って舞う得点競技だ。
<目指すは世界>
「目指すは世界一です。人生をかけるだけの覚悟を持っています」
寺田が会場に入場すると、「カラーン!」と観客席から声援が沸き起こる。
「その時は『ヨシッ!』って、気合が入りますよ」
大観衆に囲まれ、一人でプレッシャーを背負って演技しなければならないというのに、高校生ながら度胸は見上げたものである。
ちなみに「伽藍(からん)」という名前は、50音順のか行とら行が好きな母親が、「この子は将来、海外に縁があるだろう」ということから、外国人が発音し易い音を選んでつけたという。
その予測どおり、寺田は今まさに世界に羽ばたこうとしている。
<アザだらけ>
一輪車を本格的に始めたのは小学2年の時だった。
「友達が一輪車でクルックルッ回っているのを見て、『凄いなあ』って刺激を受けたんです。『私も』って」
すぐに地元(神奈川)のクラブに入会し、学校が終ると一輪車にまたがっていた。土曜日曜もお弁当持参で、朝9時から夕方の5時まで一本のタイヤだけを頼りに技術を磨いた。
「練習はきびしいですが、嫌になったことは一度もありません。むしろ、新しい技を覚えた時の喜びの方が断然に大きいです」
とはいえ、不安定な"一本足"での競技である。転倒も少なくないだろうし、ケガは容易に想像がつくが......。
「アザだらけですよ。着地次第では捻挫も起こしますが、一輪車は鉄でできているのでコケた際にぶつける打撲が多いんです」
しかし、アザの数に比例して技術も磨かれているという。
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