『メッセンジャー』 感謝。そして 高橋尚子(陸上・マラソン選手)
(2008年11月26日 17:26)
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プロランナーから市民ランナーへ。高橋の次なるステージが注目される。
AからQへ
引退会見の17日後。同じ会場に高橋尚子の姿があった。
第30回東京国際女子マラソン招待選手記者会見。高橋は取材する側として記者席に座り、出場選手に質問をぶつけていた。2日後には中継車に乗り込み解説者デビューが待っている。
レース当日、高橋は選手のコンディションをチェックしようとトラックに顔を出すと、スタンドから歓声が上がり、ウォーミングアップ中のランナーから握手攻めにあった。マスコミも大挙押し寄せる相変わらずの人気ぶりだ。
高橋は、周囲に迷惑をかけまいと取材を半ばに引き上げてしまった。人気者ゆえの苦労は今後もついてまわるのか。
これからは答える側から質問する側へ。今後、経験者としての目線を活かし、鋭い"Q"が期待される。
新境地を走り始めた高橋尚子。折り返し地点はもうない。まっすぐ走るのみ。
高橋尚子から皆様へ
最後に。
10月28日の引退会見。会見の最後は、『プロランナー高橋尚子』からファンへの最後のメッセージだった。最後のメッセージも悔いが残らぬよう慎重に「そして、そして、そして」と言葉を走らせた。
その言葉は我々報道陣へ発せられたというより、その先にいるファンへのものであり、高橋にとって紙面や時間の都合で省略されるのは本意ではないだろう。
その場に居た者の務めとして、高橋尚子の言葉で、すべてをここに記したい。
「長年に渡って、ほんとに多くの皆さんの声援が私を支えてくれました。本当に心から感謝しています。本当にありがとうございました。
そして、少し長くなるかもしれないんですけども、私は今、陸上選手で良かったなと心から思います。走って、終わって、みんなから、よく頑張ったね。っていう声を掛けていただきます。
しかし、こう、マラソンを振り返ると、走っている私がすごく取り沙汰されて、いろんな声を掛けてもらいます。よく頑張ったねとか、勇気をもらったよとか、声を掛けていただきます。ただ、陸上、マラソン選手は、一人で走るわけではありません。
もちろん、チームや支えて下さるスポンサーの方はもちろんなんですけど、こうやってテレビ放送や報道があるからこそ、全国の皆さんが応援してくれるわけです。
そして、沿道で応援してくれる方。そして、沿道で整備をしてくれた方。そして、警察の方が出て下さったり、たくさんの方がいて、はじめてマラソンというのは成り立っています。
そして、もっともっと深く言えば、道路を作って下さる方や、道路を整備して下さる方がいて、はじめてこのスポーツが成り立っているわけです。その人達が、じゃあ、日頃の仕事に頑張ったね、すごいね、良くやったねって言葉があるかというと、もちろんなかなかそういう言葉はないと思います。
なので、私はこの場をおいて、多くの皆様に、ありがとうございました。という言葉と共に、皆さんの日々の中で、これからも頑張って下さいとエールを送りたいと思います。
本当にこれまでありがとうございました!」
そして、会場には拍手が沸き起こった。
そして、高橋尚子は涙を見せた。
そして、Qちゃんありがとう。
そして、これからもよろしくお願いします。
(終)
DATA
- 高橋尚子
-
陸上・マラソン選手
出身:岐阜県
生年月日:1972.5.6
愛称:Qちゃん- マラソン歴:
- ◆1997年1月
初マラソン、大阪国際女子マラソンで7位 - ◆1988年3月
名古屋国際女子マラソンで、当時の日本最高記録2時間25分48秒を記録し優勝 - ◆1998年12月
バンコク・アジア大会で2時間21分47秒を出し優勝。再び日本最高記録を樹立 - ◆2003年3月
名古屋国際女子マラソンで、大会記録となる2時間22分19秒を出し優勝 - ◆2000年9月
シドニー五輪で、日本女子陸上競技選手として初めての金メダルを獲得。2時間23分14秒は五輪記録 - ◆2001年9月
ベルリンマラソンで当時の世界最高記録2時間19分46秒を記録し優勝 - ◆2002年9月
1年後のベルリンマラソンでも2時間21分49秒の好記録で優勝 - ◆2003年11月
東京国際女子マラソンで2位。マラソン連勝記録は"6"でストップ - ◆2005年11月
2年ぶりの東京国際女子マラソンで2時間24分39秒で優勝 - ◆2006年11月
連覇を狙った東京国際女子マラソン3位 - ◆2008年3月
北京オリンピック代表選考会の名古屋国際女子マラソンで27位。現役最後のレース
- 受賞歴:
- 2000年10月 国民栄誉賞受賞
- 2000年度 JOCスポーツ賞 最優秀賞受賞など
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[08/12/10]
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[08/11.26]
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